ゴールデンウィーク後半、家内の山仲間の家族を頼って伊那谷へ家族旅行した。子どもらは絵本「てんりゅう」に出てくる竜や川を見られることを楽しみにしている。どんな山遊びもできる場所だったが、現実には控えめの行動を心がけた。家族で動くときの私の戒めである。

　旅行出発前日のKさんからの電話で、駒ヶ岳ロープウェイ乗り場の菅の台に人工壁のことをあると聞いた。良い機会だ。足は運動靴でよいが、ハーネスは必要だ。急いで新大久保のICIへ行った。
　子供用ハーネスは数社から発売されているが、店頭にあったのはペツルの4-9才向け全身ハーネス「ウイスチチ」（6000円弱）のみ。カタログで他社製品も見るが、ペツルで悪くなさそうなので購入。このハーネス、ロープ（又はカラビナ）で一箇所留めるだけで、ベルト締めはできない。この点は少し不安を感じたが、他社製品（ベアールなど）も子供用全身タイプは同様らしい。また全身用なのでレッグループもない。６才（あるいは８才）以上用になると種類も増えるようだ。
　自宅で実際に装着させ、カラビナを通して、父親が持ち上げて見る。ぶらぶらさせると、痛くない、面白いからもっとやれと言う。やれやれ、良かった。

　当日はバーベキューの後、大田切川河川敷の「森と水のアウトドア体験広場」へ（ここは遊具類が色々あって、丸一日楽しく過ごせる）。人工壁は高さ15ｍくらい、滋賀県の比良山岳センターの壁と同じくらいの規模に感じた。当日我々はトップロープで登ったが、リードも可能。ハング壁なので、離れる戻れない。こどもらが怖がるのが心配だったが、「ブランコ！」といって喜んでくれたので一安心。ハーネスも全く苦しくないようだ。ただ、娘は背が高くてやせているので、少しブカブカした感じになるのが少々心配。家族全員各２トライした。
　帰京後、「またブランコやりたい」といってくれた娘に、おもわずにんまり。次はヘルメットを買わなくては。

　南アと中アに挟まれた伊那谷は、素晴らしい場所だった。伊那で「南アの甲斐駒」を「東駒」、中アの駒ヶ岳を「西駒」と呼ぶのは良くうなずける。しかし白い中アと南アは、いささか目に毒だった。