| 剣沢〜池ノ平〜小黒部谷〜折尾谷〜ブナクラ谷・スキー 2010年4月17日〜18日 L亀岡（記録）、米沢、米田（以上ぶなの会）、山岸（TUWV） |
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 池ノ平付近からの裏剣 |
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| 記録 | ||||
| ■4月17日 季節外れの大雪のせいだろう。中央線で木が線路に倒れ、あずさが２時間遅れ。室堂に到着したのが16時。室堂ターミナルの少し上でピットを掘って仕事中の植竹さんに挨拶し、夕焼けの雷鳥沢を登りだす。我々４人のパーティに加え、初日の行程は中島・小玉ペアと一緒で、６人の行動だ。 天気は快晴だが温度はそれほど高くない。昨日〜今朝の積雪は50cmくらいあり雪質は粉、今日のラスト・ランで室堂に向って新雪を滑るスキーヤーやボーダーたちのシチュエーションは最高。少しうらやましく見送る。剣御前小屋で日没、日暮れと競争しながら急いで滑走準備をし、パウダーの剣沢に飛び込む！ゲストの山岸は亀岡の教え子で、いくつもの単独長期縦走をものしている強者だ。荷物を背負ってのスキー技術は未知数だったが、予想通りなかなかの腕前で、安心。しかし下るにつれ雪質はモナカになり、さらに暗くて雪面も見えないので、平蔵谷出合（と信じた長次郎谷出合、Ｈ君、Ｋ君、ごめんなさい）でビバークする。 |
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| ■4月18日 冷え込んだが、一晩ツェルトでやり過ごせた。今日も快晴だ。長次郎谷を登る中島Ｐａと別れ、剣沢を滑っていく。標高が下がると、モナカからクラストに近づき、いくらか滑りやすい。 二股に近づくと谷が割れ出す。近藤岩からシールをつけ、北股に入り小窓雪渓を経て、池ノ平小屋へ登っていく。大きくなっていく裏剣は、やはり素晴らしい。徐々に風が強くなる。 |
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稜線で小屋は完全に埋まっている。大休止、シールをはがし、ピットを掘る。小黒部谷は北側（つまり滑る方向）が風下のようで、上部が風成雪、20ｃｍに新雪の弱層があったが、全体としては安定している。出だしは楽しめる新雪だった。 まもなく谷は狭まり、そして割れてくる。残念ながら谷通しには進めず、ルーファイに頭を使わなければならない。結局、高巻き一回、そして小黒部の大抜けで徒渉一回、さらに折尾谷の流れに阻まれ進めず、尾根を藪こぎ・大高巻きして折尾谷に降り立った。亀岡は昨年４月に続いて、またもスキーを担いでの藪こぎだ。なんでだろう？こんなことをする気もなく、好きでもないのに、繰り返しているのは本当に不思議だ。 ここからは広く白い折尾谷を太陽に焼かれながらひたすら登る。米沢さんの体力、おそるべし。 ブナクラ乗越から猫又に登る時間は、当然のように残されていなかった。フィナーレとなる、ザラメの緩く広いブナクラ谷の滑走に、それほどの感動はなかった。二度ほどスキーを脱ぐものの、馬場島まで滑れた。警備隊に挨拶し、電話でタクシーを予約して除雪された林道をゲートまで歩く。魚津では、余韻に浸る暇無く３人は終電で帰京、米沢さんは夜行バスに乗るべく富山へ向った。 |
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| 所感 | ||||
| かつて三浦（大）さん達と二年連続で小黒部（北仙人山）の沢集中をやった。初年度の2003年に、ブナクラ谷を登り、折尾谷を下降して小黒部に入渓、左岸支流の名無し谷（仮称・三ノ谷）を登った。印象深い山行だった。この時以来の念願だったスキーラインを今回トレースできた。ただ計画していた猫又には届かなかったのは残念。1970年代にもっと北までワンデイで走破した佐伯邦夫さんはさすが...もっとも、同時期でも当時は雪の量が多かったのかもしれない。教え子と山に行けたのは嬉しかった。改めて米沢さん、米田さんのご配慮に感謝。 | ||||
| タイム | ||||
| 4/17 室堂16:00−剣御前小屋18:00−長次郎谷出合18:40（泊） 4/18 5:10発−近藤岩6:00−池の平小屋コル8:00−折尾谷12:30−ブナクラ乗越15:00−馬場島17:30−青少年研修センターゲート18:45 | ||||
| 概念図 | ||||
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