北ア　唐松岳スキー　〜敗退の記〜 2013年2月26日　亀岡（単独） 唐松岳山頂より

やや風が強いものの快晴の登山日和。劔は美しかったものの、またも予定ラインは滑れなかった。 　不帰二峰狙いの三人と抜きつ抜かれつで主稜線到着。雪面は硬く、事前に一番気にしていたウインドスラブの発達はそれほどでもない感じ。 　しかし山頂から見ると、Dルンゼの左右のフェースに顕著なクラックが走っており、コルに行く気になれなかった。 （>> 雪崩リスクの写真 >>）　他のラインはあまり真剣に検討していなかったこともあり、結局出戻りで八方尾根から無名沢へ。しかし雪 は風でパックて固く、谷筋はパウダーだろうという予測はうらぎられる。大滝は巻かずに下れた。渡渉点前後はラッセル、二股では疲れた。おびなたの湯に入り下山。 冬はもう終わり。暖かい一日だった。私の新しいファットスキーは、今シーズン真価を発揮できずにおわった。二峰狙いの人たちは、Cを落としたようだった。 下ノ樺の破断面。雪崩がちな場所ではあるが。 発生区から堆積区までの、少し分かりにくいがスティッチ画像。雪崩の走路は長い。巻き込まれたら助からなかっただろう。 山は美しい 剱岳 Dルンゼのコルとクラック 無名沢を滑った ■タイム 展望上8:30-上ノ樺10:00-唐松岳11:40-稜線から滑走12:15-渡渉点14:00-二股14:50