上高地詣	■　上高地にJACの山岳研究所という施設がある。家内が会員なので、2年前に初めて利用して、以来すっかり気に入ってしまった。管理人さんが我々と比較的年代の近い子持ち夫婦だったことも気安い（Uさん、いつもお世話になっています）。 ■　2年間、というのは大した時間ではない。それでも色々な変化がある。我が家の上高地詣を思い返せば、着実にフィールドが広がり、ステップアップした。 ■　日々の生活の中では迷ってばかり。自信もない。でも、その場で虚心坦懐、分からないなりに良かれと思うことをやってきた。それらの行為の積み重ねが、この程度の結果となるなら、「あの時」はそう悪くなかったのだ、と今にして思える。 ■　上高地と山研は、私たちにとってそういう場所である。これからも、ここに通い続けるだろう。（2007年8月記）
2005年　晩夏
	家族で来る初めての上高地。 河童橋周辺〜大正池探索、帝国ホテルと明神池・嘉門次小屋での昼食。 梓川でカモと戯れ、イワナを眺める。 最初は、まあ、こんな程度か。欲張ってはいけない。
2006年　春
	3月に自ら雪崩事故を起こし、心身両面に問題あり。ストックを突き、左足を引きずって歩く。 5月の上高地は近年まれに見る残雪の多さ。山々は白く美しい。残念無念。申し訳ない子どもたち、奥さん。クロカンスキーができたのに。 岳沢のデブリを目指す。子供らは長靴で雪の上を楽しく歩き回ってくれた。 >>　next
2006年　秋
	カラマツの黄葉が盛りの秋の上高地。 中尾峠を目指し、割谷山麓の美しい広葉樹を行く。 しかし昔と道が変わったようだ。峠沢の崩壊が進んだのだろうか。岩壁にかかる2階分の垂直ハシゴで断念す。 でもよく歩いた、子どもたち。お父さんは嬉しいよ。
2007年　夏
	やったー。乗鞍岳にのぼったぞ。初めての3000mだ。 息子は登りは少し苦しがっていたけれど、下りはスイスイ。娘は登りの早いこと。早晩、追いつけなくなりそうだ。 岳沢ヒュッテ跡にも行った。頑張ったね。 テントにも泊まった。順に経験を踏んでいる。なかなかだ。お願いだから、山を嫌いにならないでね。